今日は阪神・淡路大震災が起こった日から19年でした。
この日のことは、とてもよく覚えています。
私はこの前日に人生最高(後にも先にも)の熱を出してしまい、
呼吸ができないほど発熱して、珍しく学校をお休みしました。
きついきつい(ノД`;)と思いながらのっそり起きて、テレビをつけると、
そこには私のきつさなんて吹っ飛ぶくらいの凄まじい光景がありました。
子ども心ながらすごくショックを受け、今でもその映像は焼き付いています。
でも、この震災の本当の痛みを知ることになるのは、それから8年も経ってからでした。
京都の大学に進学した私は、自然と関西出身の友人が増えました。
普段は明るく何も変わらないように見える友達も、
仲良くなって話を聞くと、震災でご家族を亡くされて今でも辛い想いをしていたり、
震災の揺れがトラウマで今でも電車に乗れなかったり、
リアルな震災の爪痕がくっきりと残っていて。
復興はまだまだ終わっていないんだ…と思い知ったことと同時に、
本当の痛みは現地にいるものにしか分からない…というジレンマも感じました。
関西から東京に出てきて6年。
こちらでは今日が震災から19年というニュースはさほど大きく取り扱われなかったように感じます。
どうしても、震災に対する意識は薄れてきている印象が否めない。
震災も事件も風化というものは一番怖いものなんだけど、情報が溢れかえっている現代で、それに関わらずに生活している人間には仕方のないことなのかな…という気もします。
だったらせめて、それを忘れられる環境に自分がいることを、
毎日普通に「おかえり」「ただいま」と言い合える生活を送れていることを決して当たり前と思わず、
事故なく天災なく元気に過ごせている今日に感謝していきたい。
そして、天災はいつ起こるか分からないということも肝に銘じて、
いつ何があっても後悔しない人生を。
急に会えなくなるようなことが起こっても、相手にも無駄な後悔をさせないために、
今日も明日も毎日笑顔で送り出す。
私にはそんなことしかできることがないけど、
その気持ちだけは忘れずにいたいと思うのです。
(田尻めぐみ)
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