私が大学を卒業する年、この会社はそれはもう大変な人気で、
　私は必死に勉強をして、36倍の難関を突破してここに入社しました。
　
　仕事とは、どんなに好きな仕事でも、夢を持って入った仕事でも、
　理不尽なこと・報われないこと・辛いことが９割、
　その先の幸せ・喜び・嬉しい結果はたった１割、そんなものです。
　でも不思議なことに、その１割の喜びは９割の悩みを帳消しにするんです。
　
　私は自分が当の世界に身をおきながらも、人間として、
　簡単に人の人生を勝ち組・負け組と分けたがるメディアが嫌いです。
　
　ですけど、もがきながらも瞬間の快感に感動し、たった１割の幸せを追い求め、
　やりがいと誇りを持って、40年近くこの仕事を全うできた私は、
　勝ち組であると大声で自分に言ってあげていいのではないかと思います。

　「40年よく頑張ったね、いい仕事人生だったね」
　心から自分で自分を讃えてあげられる今がとても幸せです。
　
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数年前の思い出話。

入社以来ずっとお世話になっていた前の会社の上司が、定年退職の挨拶でおっしゃった言葉です。

まだ入社２年目で、膨大な仕事量にもがき苦しみながらもどこか得体の知れぬ楽しさを感じていた私にとって、
このお言葉はとても衝撃的で感動するものでした。

「かっこいい！」素直にそう思いました。

60歳になったとき、この方のように、大勢の前で自分を誇れるような、
そんな生き方をしたいものだと感じました。

今でも、その想いは変わりません。

会社をやめてフリーになったけど、いや、自分で決めてフリーになったからこそ、
この仕事を最後まで全うして、この選択をしてよかった…と大声で叫べるような人生を送りたい。
自分への戒めをこめて、新年の誓いとさせていただきます！！

そして、こんな素敵な人生の先輩に心から敬意を表します(*´ｰ`*)