午後は、飫肥杉に関わる方たちのトークイベント。
飫肥杉仮面こと日南市役所飫肥杉課の河野健一さん。
全身赤に仮面という奇抜な出で立ちですが、中身はいたって大真面目です。笑
飫肥杉課立ち上げの経緯、主な活動、これからの展望などをお話してくださいました。
河野さんのお話を聞いていて強く思ったことは、「とにかく楽しそう!!」というワクワク感。
飫肥杉を心から愛し、飫肥杉の明るい未来を願い、何より活動を楽しんでいることがひしひしと伝わってきます。
思わず「私も一緒に何かしたい!」と思ってしまうような高揚感。
その熱が周りを巻き込み、大きな波を作っているのだと感じました!
次は、obisugi-designを制作している谷材木店の谷啓一郎さん
杉を製品に加工するまでの秘話や素敵な製品の数々を紹介してくださいました。
ちなみに、杉の自然乾燥は半年から1年ほどかかるそうです…!
職人さんの地道な努力と奮闘、本当に頭が下がります;;
音楽に関わる者として一番感動したのは、飫肥杉のオルゴール!!
柔らかくて軽い素材の飫肥杉は、よく考えたら楽器にも使えるんですよね!目から鱗でした!
飫肥杉を通すことによって、柔らかく温かい音色で響き渡るメロディーにうっとり身を任せそうになっちゃいました。
最後は町づくりGIFT斎藤潤一さん
obisugi-design の世界展開をてがけている仕掛人です。
潤一さんの飫肥杉への想いは並々ならぬものがあります。
職人さんや町の人々だけでなく、このように他の分野からの意見やスパイスがどんどん重なっていって新しい文化が生まれる。とても素晴らしいことだと思います。
今回のイベントも、持ち前の明るさと気遣いで女子大生をまとめあげてくださいました!!
みなさんのお話を聞いて、総合的に感じることは「飫肥杉愛」
みなさんは決して自分の利益ために動いているのではありません。
日南のため、日本のため、そして、未来の子どもたちに豊かな自然を残すため。
その目的ためにたくさんの職種の方々の想いが一つとなり融合していました。
河野さんはおっしゃいました。
「林業は何世代にも渡って続いて行く仕事。その昔ここに飫肥杉林を作った先祖たちは、これが日南の有益な財産になると信じて疑わなかっただろう」
いま、飫肥杉の需要は減り、職人さんたちは日南の森林の未来に危機を感じておられます。
だけど、決してマイナス要素だけではない。
心の底から飫肥杉を愛し、飫肥杉の可能性を信じ、飫肥杉のもつ性質を活かし、
若い人たちの意見も取り入れながら、現代に合ったニーズで、飫肥杉林を次の世代に残そうとしている。
それが日南の有益な財産になると信じているからです。
そのために今できることを。ただそれだけの想いで一生懸命に動いておられます。
その姿に心から敬意を表し、私は私にできることを、精一杯やっていきたいと思いました。
ちなみに、当日東京へ帰らなければなかなかったため、参加できなかったのですが、
このあと女子大生によるワークショップが行われました!
飫肥杉の世界展開へ向けて、活発な意見交換+大学生ならではの視点でのアイデアがたくさん出たようです!
参加したスタッフの方にお話を聞いて、またアップできたらいいなと思います^^
みなさんおつかれさまでした!!
(田尻めぐみ)
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