theミュージックセラピーvol1
メイクアウィッシュの大野寿子さんのインタビューが載っています。
大野さんが代表を務めるメイクアウィッシュジャパンは、
難病と闘う子どもたちの夢を叶えるために動く世界的ボランティア団体の日本版です。
この日本支部を作ったのが、大野寿子さん。
以前仕事でトークイベントに伺ったときには、
大野さんを通じて、闘病と闘いながらも光輝く子どもたちのお話を聞きました。
懸命に命と向き合う姿をつい紀子と重ねてしまい、思わず涙したものでした。
そんな大野さんのインタビュー記事が載っているのがvol1。
「子どもの夢を叶えるのには、多くの企業の支援やスポーツ選手、アーティストなどの理解と協力が必要不可欠。
ひとつひとつ説明をして関係を築き、支援の輪を広げて行くのも仕事」
あ、私たちの仕事と根本は一緒なのかも。共感。
大野さんの言葉のなかで特に印象に残ったことが2つあります。
まず1つめ。
「夢の実現はゴールではなく、新しい夢へのスタートラインなんです」
とても素敵な言葉だと思います。
夢を叶えてしまったら、かえって生きる目標を無くすのではないかと思われがちだけどそれは違う。夢はそこで終わらずに次の夢を描いていく、というお話でした。
ある男の子が、ダイエーホークスの試合で始球式をしたそうです。彼はその夢が叶ったとき、「次は工藤の球を打ちたい」と言った。まさに新たなスタートライン。夢が叶ったことが、少年に新たな希望をもたらしたんですよね。
2つめ。
「子どもたちといると思ってもみない夢を一緒に見ることができる。
普通に生活していたら大人がウルトラマンになりたいなんて思わないけれど、子どもの感激している姿を見ていると自分のことのように嬉しくて、私もすっかりウルトラマンのファンになっちゃうんです」
子どものためにやってあげている、という押し付け感覚は全くなく、
子どもと同じ目線で一緒に笑ったり泣いたり喜びを感じている大野さん。
病気だから「かわいそう」ではなく、その子どものもつ魅力を理解して尊重して、
その上で、その子の夢のために奔走する。
子どもの夢を「叶えてあげる」のではなく「一緒に夢を勝ち取る」。
大野さんはとても優しく大きく、それでいてきっといい意味で子どもみたいな人なんだな〜と思いました。
それって、どの仕事にも通じるすごく大切な要素なんだろうなと思います。
取材一つとっても、無関心や上から目線は、絶対に相手に伝わります。
相手の視点に一度たって、共感できる部分、尊敬できる部分を掘り下げていきながら一緒に楽しむ。
簡単なようで難しいことをさらっとやってのける大野さんはやっぱりスゴイ。
メイクアウィッシュについては、紀子のことも含めて書き出したら止まらなくなるので、また改めて!
(田尻めぐみ)
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